プレスリリース
ZF、構造改革を加速
- 2025年上半期の売上高は197億ユーロ
- 調整後EBITマージンは4.4%に改善(前年同期:3.5%)
- キャッシュフローと利益が改善、競争力も向上
- パフォーマンスプログラムが効果を発揮、戦略的再編がさらに加速
- ドイツ・フリードリヒスハーフェン発 — ZFフリードリヒスハーフェンAG(以下、ZF)は、自動車市場の厳しさが増す中、事業構造の見直しと戦略的再編を加速しています。市場環境に応じた生産能力の調整に加え、パフォーマンスプログラムが着実に成果を上げており、2025年上半期には調整後EBITが8億7400万ユーロ(前年同期:7億8000万ユーロ)に増加し、調整後EBITマージンは4.4%と前年から大きく改善しました。
ZFのCEOであるホルガー・クラインは次のように述べています。
「ZFは現在、過去最大規模の構造改革の真っただ中にあります。私たちは収益性と競争力を最優先とし、将来の課題に備えた体制を築いています。従業員にとって厳しい決断も伴いますが、社会的責任をもって対応しています。当社を取り巻く業界は歴史的に厳しい局面にあり、転換は容易ではありませんが、実施中の施策は着実に効果を上げています。売上が減少する中でも利益は改善しており、停滞する世界の自動車生産、電動化の鈍化、米国の関税政策による不確実性といった課題に正面から向き合いながら、改革をさらに加速させています」
構造改革の継続
クラインは、2023年に策定した「Strengthen our Strengths(強みをさらに強化する)」戦略に基づき重要な処置をしたことを強調しました。シャシーソリューション、商用車ソリューション、産業用製品、サービスビジネスといった将来性のある事業領域への集中を進める一方で、自動運転シャトルのような領域からは撤退し、効率性向上を目指して乗用車・商用車領域にて効果をあげている既存のパフォーマンスプログラムを全社横断型の常設体制へ統合・拡張します。製品群ごとの資本コスト適合性の見直しも進行中で、製品ポートフォリオのさらなる再編も視野に入れています。電子制御・ADAS事業については、今後の成長機会を創出するため、提携や協業などの選択肢を検討中です。電動パワートレイン技術部門については、再成長と将来の競争力強化のために、個別の再編計画が必要とされています。
主要指標での改善
2025年上半期の売上高は197億ユーロ。調整後フリーキャッシュフローは4億6500万ユーロと、前年同期のマイナス4億9400万ユーロから大幅に改善されました。CFOのマイケル・フリックは「パフォーマンスの最適化と戦略的投資の集中により、キャッシュフローは前年同期比で約10億ユーロ改善し、財務の柔軟性が大きく改善しました」と述べています。
財務安定性の強化
2025年上半期には、総額12億5000万ユーロ、期間5年の社債を発行しました。フリックは「本社債は市場から高い関心を得ており、ZFへの信頼が引き続き厚いことを示しています。この新たな資金調達により、今後数年間の戦略的再構築に向けた安定した計画立案が可能になります」と述べています。
今後の展望:IAAモビリティ(ミュンヘン)出展予定
クラインは今後の見通しとして、9月9日〜12日にドイツ・ミュンヘンで開催される「IAAモビリティ2025」でのZFの出展についても言及しました。ZFはバイエルン州都の展示会場内ホールA1(スタンドD30)にブースを構え、「Chassis 2.0」コンセプトなどを披露予定です。これは、ソフトウェア主導の車両制御を可能にするインテリジェントかつネットワーク対応のアクチュエーター技術を活用したものです。特に、ブレーキやステアリングの「バイワイヤ」技術が中核を成します。
電動化領域では、多様な構成と拡張性を提供する「SELECT e-driveプラットフォーム」や、EVユーザーの航続距離不安を解消する「レンジエクステンダー」、ハイブリッド車両向けにさらなる効率と柔軟性を追求した8速ATの新たなコンセプトなども紹介されます。