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2019-04-12

ZF の「coPILOT」、走行の安全性と快適性を向上

  • 次世代の最先端ドライバーアシスト機能を実現する、「ZF ProAI」と NVIDIA の「NVIDIA DRIVE」による直感的な統合システム
  • 部分自動運転がもたらす新たなドライビングエクスペリエンス 「ZF coPILOT」がさまざまな運転操作を代行
  • 乗用車の部分自動運転の信頼性、安全性が向上
  • 「ZF ProAI」セントラルコンピュータには、高性能 AI 機能、「NVIDIA DRIVE」の Xavier プロセッサ、レベル 2+を可能にするソフトウェアスタックを搭載
  • 2021 年に提供開始予定

ドイツ、フリードリヒスハーフェン/中国、上海発; ゼット・エフ・フリードリヒスハー フェン社(以下、ZF)は本日、走行の安全性、快適性を向上させるインテリジェン トな先進運転支援システム(ADAS)、「ZF coPILOT(コパイロット)」を発表しまし た。このシステムは、AIと包括的なセンサーセットを活用することで、特に高速 道路におけるさまざまな自動運転機能を可能にします。さらに、「ZF coPILOT」 は音声コマンドにも対応しています。また、交通状況を認識し、車両操作を感知 し、ドライバーを監視するよう設計されており、即座に制御システムに介入し、 危険な状況の事前回避をサポートします。「ZF coPILOT」は、「ZF ProAI」セント ラルコンピュータと「NVIDIA DRIVE」プラットフォームを活用しています。量産用 に設計されており、2021年から提供を開始する予定です。

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ZF の「coPILOT」、走行の安全性と快適性を向上

NVIDIA社の「DRIVE」ソフトウェアを稼働させる初のシステムとして「ZF ProAI」の 採用を発表したわずか3ヶ月後、ZFは「ZF coPILOT」を上海モーターショーで公 開します。両社は協力して、「レベル2+」のシステムを提供し、乗用車走行の安 全性、快適性の向上を目指します。ZFでオートノマス・モビリティ・ソリューション を統括するトーステン・ゴレウスキーは次のように述べています。

「ZF coPILOTは、AI、360度のセンサーセット、パワフルなZF ProAIセントラルコ ンピュータ、およびNVIDIA DRIVEプラットフォームから構成されています。その ため、通常の自動運転レベル2を上回る自動運転機能および安全性を提供しま す。」

「ZF coPILOT」を搭載した試作車は上海モーターショーで世界初公開され、その 機能性やドライバーにとっての快適性、安全性のメリットが披露されます。例え ば、適切な条件下であれば高速道路への進入や離脱を自動で行うなどの機能 が備わっています。高速道路での走行をさらに快適なものにするために、「ZF coPILOT」では、アクティブ・ステアリング・アシストやレーンキープアシストが先 進のクルーズコントロールと組み合わされています。さらに、「ZF coPILOT」は車線変更、追い越し、合流をプロアクティブに行うほか、車両周囲の環境を常に分 析し、歩行者、対向車、交差点を認識します。

「ZF coPILOT」にはドライバーを監視するセンサーや機能も搭載されており、潜 在的に危険な状況では警告を発します。このような状況には、例えば、ドライ バーの注意が散漫になっていないか、目の前の交通状況からはるかに離れた ところに焦点が合っていないか、または、眠気に襲われている兆候はないかな どが含まれます。さらに「MyRoute」(以前に走行したルートを認識するマップ機 能)を含む高性能なナビゲーション機能に加え、「ZF coPILOT」には音声認識機 能も搭載されているため、音声コマンドによるドライバー・アシスタンス機能の有 効化や実施、キャンセルも可能です。

今回の試作車に搭載されているZFセンサーセットは、フロントレーダー、4個の コーナーレーダー、合計8台のカメラにより構成されています。2台のカメラは前 方、1台は後方を捉えており、さらに2台が各サイドミラーと一体化し、1台はドラ イバーの監視用となっています。

包括的なセンサーセットからリアルタイムに収集された膨大なデータを分析する ためには、高性能な処理能力が必要です。その役目を果たすのが、「ZF coPILOT」に搭載された第2世代の「ZF ProAI」セントラルコンピュータです。高性 能かつ高エネルギー効率の演算能力を有する「NVIDIA DRIVE Xavier」プロセッ サをコアに、「ZF ProAI」はドライバー・アシスタンス機能のための学習済みアル ゴリズム統合し、完全な制御を行います。柔軟性、拡張性に優れたこのシステ ムは、シームレスな更新が可能です。要望に応じて、車両メーカー独自の、また はZFの開発による機能を追加することができます。

「ZF ProAI」の製品シリーズにはレベル0からレベル5までの範囲で4つのモデル が存在し、自動車のあらゆるカテゴリーを網羅しています。最上級モデルの「ZF ProAI RoboThink(ZFプロAIロボ・シンク)」は, 毎秒600兆回(600テラOPS)まで の計算が可能な演算能力を有し、現在のモビリティ業界において最も高性能な AI機能を有するスーパーコンピューターです。

アドバンスド・ドライバー・アシスタンス:必要に応じていつでも、どんなことでも。

高度な自動運転である SAE レベル 3 は多くの国においてまだ許可されていな いため、「ZF coPILOT」は部分自動運転の SAE レベル 2 をベースとしており、ド ライバーは常に交通状況を確認することが求められています。しかし、ZF およ び NVIDIA 社が提供するレベル 2+テクノロジーにより、「副操縦士」のようにサ ポートする、信頼性、利便性の高いアシスタント機能が可能となりました。

ゴレウスキーは次のように述べています。「ZF coPILOT のようなレベル 2+の システムは自動車メーカーにとって非常に魅力的であるという自信があります。幅広い機能により、消費者に安全性、快適性における多大な付加価値を魅力 的な価格で提供することを可能にします。」

「ZF coPILOT」の映像を以下のリンクからご覧いただけます。

https://youtu.be/IRw04o8w9G8

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