プレスセンター
2023-11-29

アフターマーケット向けに電動アクスル用リペアキットを投入

  • 独立系の民間整備工場でも、電動アクスルの修理が可能
  • 43種の修理作業項目をキット化
  • 修理の際に電動ドライブを取り外す必要なし

詳細を表示
アフターマーケット向けに電動アクスル用リペアキットを投入

ZFは、アフターマーケット向けの製品群を拡充します。「ZF Lifeguard e-Fluids」など従来の電気自動車およびハイブリット車用メンテナンス製品に加え、今回初となる修理用キットを投入します。これにより独立系の民間整備工場においても、電動アクスルの修理が可能になります。

これまで電気モーターは内燃機関と比べて、低摩耗で可動部品が少ないため修理が不要だと考えられてきました。しかし、実際には、長期間の使用による接点の汚れや腐食、シーリングの喪失、事故などにより部品が損傷する可能性があり、その際は、電気モーターやパワーエレクトロニクスなどの主要部品ではなく、センサーやプラグ、ハウジングなどの周辺部品が影響を受けるケースが多くなります。

また、これまで、ほとんどの電気自動車はメーカー保証の対象であったため、交換用部品は自動車メーカーからのみ供給されてきましたが、車両の経年により状況が変わってきています。

昨今、独立系の民間整備工場において電気自動車の修理が増加傾向にあり、それに伴い適切なスペアパーツのニーズが高まっています。この様な状況を受け、世界的な電気自動車用部品のサプライヤーであるZFは、市販のアフターマーケット向けとしては初となる電動アクスル用リペアキットを投入します。この製品には、電動アクスルの修理における43パターンのシナリオがあらかじめ設定されており、このキットを使用することにより、民間整備工場では下記の対応が可能になります。

  • クーラント液漏れの締結部の交換
  • パーキングロックの修理
  • エンジンマウントの交換
  • 速度センサー、温度センサーの交換
  • ドライブシャフトの交換

このリペアキットには、それぞれの修理に必要となるパーツ、留め金具、工具が同梱されています。また、一連の作業において、電気モーターや電動アクスルを取り外す必要がありません。ただし、高電圧を取り扱うためのトレーニングを受けた人のみが作業可能となり、修理のために車両の電源を切る際は、DGUV 209-093に準拠したトレーニングレベル2Sの受講が必須となります。

この電動アクスル用修理キットは、2023年11月29日から12月2日まで中国 上海市で開催される「Automechanika Shanghai」で初めて公開されます。

ZFは今後も様々な自動車メーカー向けの修理用キットを開発する予定です。

メディア

プレスリリース
画像

お問合せ

猪飼 邦保 (Kuniyasu Ikai)

コーポレイト・コミュニケーション

japanpresse.TKY@zf.com