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2023-05-03

ウルフスピードとZF、シリコンカーバイド半導体技術の最適化を目指し、ドイツのニュルンベルク都市圏にR&Dセンター開設を計画

  • ZFとウルフスピードは、ニュルンベルク都市圏でシリコンカーバイド半導体研究センター開設を計画
  • センター開設でシステム設計、モジュール構造、製造工程技術を大幅に向上
  • ウルフスピードのシリコンカーバイドチップ工場(ザールランド)とともにヨーロッパのシリコンカーバイドネットワーク基盤の中核施設を目指す

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ウルフスピードとZF、シリコンカーバイド半導体技術の最適化を目指し、ドイツのニュルンベルク都市圏にR&Dセンター開設を計画

ドイツ、ニュルンベルク/フリードリヒスハーフェン発; 今年初めに発表された戦略的パートナーシップの一環として、次世代モビリティのグローバルテクノロジー企業であるZFと、シリコンカーバイド技術で世界をリードするWolfspeed, Inc.(ニューヨーク証券取引所: WOLF、以下「ウルフスピード」)はニュルンベルク都市圏にシリコンカーバイドパワーエレクトロニクスの共同ヨーロッパ研究開発センターの設立計画を発表しました。

新しい共同研究センターは、ドイツ連邦政府とバイエルン州政府の支援を受けています。ザールラント州エンスドルフに計画されているウルフスピードのシリコンカーバイドチップ工場と同様、新センターへの助成は、EUの欧州共通利益重要プロジェクト(IPCEI:Important Projects of Common European Interest)スキームにおける欧州委員会の承認が条件で、独占禁止当局をはじめとした関係当局の事前承認も必要となります。目的は、両施設を新たなヨーロッパのシリコンカーバイド技術のネットワークの礎として成長させることです。今年後半に見込まれている両プロジェクトのIPCEIE資金承認が下り次第、建設が開始される予定です。この協業により、シリコンカーバイドのシステム、製品、およびアプリケーションの画期的なイノベーションを推進し、モジュールから完全なシステムまでのバリューチェーン全体をカバーし、市場投入までの大幅な時間短縮を目指しています。共同研究センターは、エンドユーザー、商用、農業、産業用車両を含むすべてのモビリティセグメント、および産業用および再生可能エネルギー市場の要件を対象としています。このコラボレーションは、電動化ソリューションの高効率化、電力密度の向上、高性能化などの改善を推進することを目的としています。ウルフスピードのシリコンカーバイドに関する知見とZFのあらゆるモビリティセグメントへの参入により、新技術の迅速かつシームレスな移行が可能になります。

ZFとウルフスピードは、科学および産業界の他の主要組織と提携して、包括的なヨーロッパのシリコン・カーバイド・テクノロジーネットワークを確立します。この目的のために、ZFはヨーロッパパワーエレクトロニクスセンター(ECPE)のメンバーシップを活用し、ヨーロッパの地域レベルで主要な研究結果を共有します。研究センターはいずれ、エレクトロニクスおよび半導体キャンパスへと発展する予定です。

ZFのCEOであるホルガー・クライン博士は次のように述べています。「この研究センターは、EUにおけるエネルギーとモビリティの移行に非常に重要であり、ヨーロッパの戦略的目標を支えるものです。さらに、シリコンカーバイド技術を最適化することで、産業変革を促進し、ヨーロッパのサプライチェーンの独立性を強化します。」

ウルフスピードのCEOのグレッグ・ロウ氏は次のように述べています。「この研究施設は、ZFとのパートナーシップをさらに強化し、シリコンカーバイドパワーエレクトロニクスにおける35年以上の経験から得た独自のノウハウを業界パートナー向けの最先端のソリューションに生かす、という当社の長期的なコミットメントを意味しています。」

この戦略的パートナーシップにより、世界有数の電動ドライブサプライヤであるZFと、世界で最も有名なシリコンカーバイド技術のスペシャリストであるウルフスピードが協業します。ZF取締役会メンバーのステファン・フォン・シュックマンは次のように述べています。「この繋がりはユニークであり、シリコンカーバイドベースの電気システムと電動ドライブの大きな進歩につながります。これは、研究センターと製造の緊密なネットワークによって可能になります。根本的に再設計されたシリコンカーバイドチップは、新しい製造プロセスも必要だからです。」

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