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2023-03-16

より迅速に、より焦点を絞り、変化を遂げるZF

  • テクノロジー企業であるZFは2022年売上高438億ユーロを達成(2021年:383億ユーロ)
  • EBIT(調整後)は20億ユーロ (2021年:19億ユーロ)、EBITマージン(調整後)は4.7% (2021年:5.0%)
  • 電動ドライブの受注額は300億ユーロ以上
  • より多くの市場と顧客志向のためのよりシンプルな組織構造
  • 独立したポジショニングが特定のビジネス分野をパートナーや投資家にとって魅力的なものに

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より迅速に、より焦点を絞り、変化を遂げるZF

ドイツ、フリードリヒスハーフェン発; テクノロジー企業であるZFは、2022年という非常に厳しい一年間、戦略的な経営方針を継続し、将来の経済発展への道筋をつけました。 一部の分野については、潜在的なパートナーや投資家に開かれたものとなります。その他の分野については合併を通じて、顧客とより効率的かつ緊密に連携できるはずです。これらのステップは、ZFを将来の分野とより明確に連携させ、収益性を高めることを目的としています。2022会計年度の売上高は438億ユーロで、前年比14%増でした。EBIT(調整後)は、 20億ユーロ (2021年:19億ユーロ)、EBITマージン(調整後)は4.7% (2021年:5.0%)でした。

ZFは昨秋に修正した見通しを達成しました。しかし、企業の視点では、加速する時代の変化に対処していくには充分ではないと考えています。

「私たちの戦略に則り2022年はさらなる進化を遂げましたが、これらの数字に満足することはできません。」と、ZFのCEOであるホルガー・クライン博士は、木曜日にフリードリヒスハーフェンで開催した決算発表で述べました。彼は2023年1月1日よりZFを率いています。「私たちの最も重要な仕事は、自分自身に集中し、変化を推進し、スピードを上げることです。私たちは、プロセスを加速し、意思決定を簡素化し、コスト規律を維持するための包括的なパフォーマンスプログラムを開始しました。」効率性の向上により、ZFは高利回りで未来志向のテクノロジーに的を絞った投資を行うことが可能になります。

「Next Generation Mobility」戦略に基づき、ZFは顧客と市場の要求により適合するために組織構造をさらに発展させています。

そのためZF は、とりわけ、カーシャシー テクノロジーとアクティブセーフティ システムの 2 つの部門を統合し、シャシー、ステアリング、ブレーキテクノロジーというあまり例を見ない新しい部門にすることを計画しています。「新しい部門は、車両の垂直、縦、横方向のダイナミクスを制御するために必要なすべてのハードウェア、ソフトウェアおよび電子機器を提供します。売上高は140億ユーロを超える新部門は、お客様にとって当初から強力なパートナーとなるはずです。」とクライン氏は説明しています。

ZFは、 いくつかの事業を独立して立ち上げ、市場でより迅速に成長し、より成功を収めることができるようにしています。「私たちは、非常に優れた成長の可能性と高い投資要件を備えた魅力的な分野のパートナーとして、外部投資家を探しています。」とクライン氏は述べています。これらには、パッシブセーフティシステム部門、従来のカーアクスル事業、自律走行シャトル事業が含まれます。

とりわけ、アフターマーケットや電動ドライブ分野が伸長しました。ZFアフターマーケット事業部門は、より多くのデジタルソリューションとサービスで顧客を獲得し、売上高を再び増加させました (2022年:6%増の32億ユーロ)。Eモビリティ分野では、乗用車と商用車向けの電動ドライブの受注残は現在300億ユーロを超えています。これはZFの従来トランスミッションから電動ドライブソリューションへの変革を可能にしています。

為替の影響による売上成長

2022会計年度のZFグループ売上高は、438億ユーロ (2021年:383億ユーロ)で、前年比14%増加しました。有機的成長率は9.3%で、この差は主に為替の影響によるものです。EBIT(調整後)は 20億3,800万ユーロ (2021年:19億1,000万ユーロ)で、EBITマージン(調整後)は4.7% (2021年:5.0%)です。フリーキャッシュフロー(M&A調整後)は5億4,400万ユーロ(2021年:9億9,900万ユーロ)でした。昨年末の純負債 は100億4,000万ユーロ (2021年:100億1,000万ユーロ)で、自己資本比率は2021年末の18.6%から22.1%に上昇しました。

「売上高の伸びという点では、世界の自動車市場よりも発展しました」とCFOのマイケル・フリックは述べています。「しかし、収益性とキャッシュフローの向上は、強固な研究開発を維持し、債務を削減するための重要な前提条件です。私たちは両方の課題に真剣に取り組んでいます。」これには、たとえば、コスト削減や、サプライチェーン中断の可能性と顧客からのさまざまな部品要求の両方に備えるための在庫の効率的な管理が含まれます。

研究開発の分野では、ZFは再び活動を拡大しました。研究開発への支出は過去最高の34億ユーロ (2021年:31億ユーロ)でした。研究開発費の比率は、7.8%(2021年:8.0%)に達しました。固定資産、工場、設備投資の額は19億ユーロ (2021年:16億ユーロ)で、投資比率は4.3% (2021年:4.2%)です。

2023年度の見通し

パンデミックに続くウクライナでの開戦に鑑み、2019年以来縮小傾向にある車両生産台数は5年連続の危機に陥るとZFは予想しています。既存の課題と世界市場を巡る不透明性が背景にありながらも、2023年グループ売上高は緩やかに伸長し450億ユーロを超えると予測しています。これにより、調整後EBITマージンは4.7%から5.2%の間に達する見込みです。フリーキャッシュフローは10億ユーロから15億ユーロの範囲であると予想しています。

「困難な時期は、ZFとZFチーム全体をより弾力性に富む組織にしました」とクラインCEOは強調しました。「コミットメント、忍耐力、チーム精神をもって、会社の進展に大きく貢献を果たした従業員に心から感謝しています。」

サステナビリティの企業目標:あらゆるレベルで「今、行動を起こす」

ZFは「今、行動を起こす」をモットーに、サステナビリティへの取り組みを会社全体の活動に組み込みました。クラインは次のように述べています。「『今、行動を起こす』ということは、我々が気候変動対策や健やかな地球の未来のために、今日行動していることを示しています。これらの目標を達成するためのインセンティブとして、環境、社会、ガバナンス(ESG)基準‐すなわちダイバーシティとサステナビリティ‐がトップマネジメントの報酬制度に含まれています。」

サステナビリティはZF風力発電事業部を一例に、ZF製品にも幅広く反映されています。ZFエンジニアのグローバルチームは、ローター直径140メートル以上の大型タービンの新世代風力発電ギアボックスの騒音を大幅に低減しました。「私たちのチームは風力タービンの静音化を実現し、地域受容に重要な貢献をしています。」とホルガー・クラインは述べています。これは、ZFにとって、営業的にも大きな成功を意味します。この新しいプロセスにより、当社は特にドイツとヨーロッパの風力タービン大手メーカーにとって好ましい開発パートナーであり、サプライヤーです。

風力発電事業は、先日発表されたZFと米国の半導体メーカーであるウルフスピードのパートナーシップの恩恵も受けています。ザールランド州エンスドルフにある旧石炭火力発電所敷地内に建設計画中の新工場では、風力タービンをより効率化することができるシリコンカーバイド半導体を生産します。当該半導体は主に電動自動車のパワー電子インバーターに使用されています。従来のシリコンベース製品と比較して、効率性、出力密度に優れ、信頼性が向上します。クラインCEOは次のように述べています。「ZFにとって、ウルフスピードとのパートナーシップは、電動自動車が主となる未来に向けた重要な一歩です。私たちはチップこそが、機械からデジタルに変わる新しい歯車であると確信しているからです。 」

業績推移

2022 2021
売上高(ZFグループ連結) 438億ユーロ 383億ユーロ
従業員数(全世界) 164,869 157,549
EBIT (調整後) 20億3,800万ユーロ 19億1,000万ユーロ
EBIT マージン (調整後) 4.7 % 5.0 %
税引後純利益または損失 3億7,600万ユーロ 7億8,300万ユーロ
研究開発費 34億ユーロ 31億ユーロ
固定資産、工場、設備への投資 19億ユーロ 16億ユーロ
自己資本比率 22.1 % 18.6 %
フリーキャッシュフロー(調整後) 5億4,400万ユーロ 9億9,100万ユーロ
売上高(欧州) 187億ユーロ 173億ユーロ
- うちドイツ 82億ユーロ 74億ユーロ
売上高(北米) 125億ユーロ 102億ユーロ
- うち米国 108億ユーロ 89億ユーロ
売上高(南米) 14億ユーロ 11億ユーロ
売上高(アジア太平洋およびインド) 107億ユーロ 94億ユーロ
- うち中国 77億ユーロ 70億ユーロ
売上高(アフリカ) 4億7,600万ユーロ 3億7,300万ユーロ

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