プレスセンター
2023-02-01

ウルフスピードとZF、シリコンカーバイド半導体デバイスのためのパートナーシップを発表

  • ウルフスピードとZFは、グローバルなシリコンカーバイドシステムとデバイスのイノベーション推進に向けた共同研究開発センターをドイツに設立
  • ZFは、ウルフスピードの世界最先端かつ最大のシリコンカーバイドデバイス製造工場建設に投資

米国、ダーラム/ドイツ、エンスドルフ発; 2023年2月1日-シリコンカーバイド技術で世界をリードするWolfspeed, Inc.(ニューヨーク証券取引所: WOLF、以下「ウルフスピード」)は、次世代モビリティを実現するグローバルテクノロジー企業のZFとの戦略的パートナーシップ締結を発表しました。このパートナーシップは、モビリティ、産業、エネルギー用途向けシリコンカーバイドシステムおよびデバイスの進化を推進する、共同イノベーションラボの建設を含みます。また、ドイツのエンスドルフで建設が予定されている、世界最先端かつ最大の200mmシリコンカーバイドデバイス製造工場の実現を支援するための、ZFによる巨額投資も含みます。共同イノベーションラボとウルフスピードのデバイス製造工場計画は共に、マイクロエレクトロニクスと通信技術のフレームワークのための「欧州共通利益の重要なプロジェクト(IPCEI:Important Projects of Common European Interest)」の一部として位置付けられており、欧州委員会の補助金の許可に左右されます。

詳細を表示
ウルフスピードとZF、シリコンカーバイド半導体デバイスのためのパートナーシップを発表

ZFのCEOであるホルガー・クライン博士は次のように述べています。「これらの取組みは、順調な産業の変革に向けた大きな前進です。欧州の供給回復力を強化し、同時に欧州グリーンディールと「デジタル化の10年(Digital Decade)」戦略目標を後押しするでしょう。」


ウルフスピードとZFの共同シリコンカーバイド研究開発センター

戦略的パートナーシップには、実環境下のEモビリティと再生可能エネルギーシステムレベルの課題に焦点を当てた、ドイツの共同研究施設が含まれています。このコラボレーションの目的は、チップから完全なシステムまでのバリューチェーンを網羅する、シリコンカーバイドのシステム、製品、用途の画期的なイノベーションを開発することです。このイノベーションプロセスには、更なるパートナーも参画し、ヨーロッパにおいて、エンドツーエンドのシリコンカーバイドイノベーションネットワークを構築します。

研究開発センターは、すべてのモビリティ区分(消費者、商業、農業、産業用車両、産業用および再生可能エネルギー市場)の各要件を満たすシリコンカーバイドシステムとデバイスのイノベーションに焦点を当てるものです。この コラボレーションにより、高効率性、電力密度の向上、電動ソリューションの高性能化などの改善が期待されます。


次世代200mmシリコンカーバイド製造工場計画のウルフスピードにZFが投資

別途発表のとおり、ウルフスピードはドイツのザールランドに、完全自動化された高度な200mmウェーハ製造工場を建設予定です。ZFは、ウルフスピードの普通株式取得による数億ドル規模の投資を行い、新工場建設を支援します。この投資により、ZFは当該工場の少数株主となります。新工場全体の運用および管理権限はウルフスピードに帰属します。両社は、シリコンカーバイドインバーターを用いた業界をリードする高効率電動コンポ開発のための戦略的パートナーシップを2019年に発表しています。今回の新しい取り組みは、両社の次世代イノベーションを表しています。

ウルフスピードの代表取締役兼CEOのグレッグ・ロウ氏は次のように述べています。「私たちは強力なパートナーを見つけました。ZFは電動モビリティ向け部品の量産化において業界をリードし、シリコンカーバイドシステムとパワーデバイスのイノベーションを加速させる知見をもたらすでしょう。このパートナーシップは、シリコンカーバイド半導体技術を新たなレベルの世界的影響力へと引き上げ、あらゆる業界の持続可能性と効率性の向上を後押しすると確信しています。」

「ウルフスピードとZFは、パワーエレクトロニクスとシステムのアプリケーションに関する業界で類を見ない専門知識を組み合わせていきます。ウルフスピードには、35年以上にわたるシリコンカーバイド技術があり、ZFには乗用車、商用車から建設機器、風力発電、産業用途まで、あらゆる分野のシステム全体の深い知見があります。製造工場と研究開発センターの緊密な協力により、最先端技術を超越する、画期的なイノベーションをお客様の利益のために開発することができます。」とZF取締役会メンバーのシュテファン・フォン・シュックマンは述べています。


発表イベントの画像および映像:https://assets.zf.com/pinaccess/showpin.do?pinCode=EEVAZ8UREvvI


Wolfspeed, Inc.について

ウルフスピード (ニューヨーク証券取引所: WOLF)は、シリコンカーバイドとGaN技術の世界的な運用で市場をリードしています。効率的なエネルギー消費と持続可能な未来のために、業界をリードするソリューションを提供します。ウルフスピードの製品群には、電気自動車、高速充電、5G、再生可能エネルギーおよびストレージ、航空宇宙および防衛などのさまざまなアプリケーションを対象としたシリコンカーバイド材料、パワーデバイス、RFデバイスが含まれます。私たちは、ハードワーク、コラボレーション、イノベーションへの情熱を通じて、可能性の力を解き放ちます。

詳細はこちらをご覧くださいwww.wolfspeed.com

Twitter:@Wolfspeed

LinkedIn:@Wolfspeed

Wolfspeed®はWolfspeed、Inc.の登録商標です。



ZFについて

ZFは乗用車、商用車や産業機器の分野でシステムを提供し、次世代のモビリティを実現するグローバル・テクノロジーカンパニーです。ZFはくるまの「見て、考えて、動かす(see, think, act)」を可能にします。4つの技術分野で(車両制御、統合安全、自動運転、電動化)、車両メーカーやモビリティサービスプロバイダーに、ソフトウェアを含む包括的なソリューションを提供します。ZFは電動化技術により排出量の削減、気候の保護、モビリティの安全向上に貢献しています。

全世界に約157,500人の従業員を擁し、2021年度の売上高は383億ユーロでした。世界31か国に188の生産拠点を展開しています。


将来の見通しに関する声明:

本プレスリリースには、リスクと不確実性を含むウルフスピードの将来の見通しに関する記述が含まれており、実際の結果は記載内容と大きく異なる可能性があります。実際の結果は、ウルフスピードが欧州連合の共通欧州利益(IPCEI)フレームワークの重要なプロジェクトから資金を受領しないリスクを含む、いくつかの要因により大きく異なる可能性があります。予想される雇用創出および生産レベルに達しないなど、新しいデバイス工場の建設および/または生産増強の遅延やその他の次のような困難及びリスクが発生する可能性があります;150mmから200mmウェーハへの量産化移行に伴うリスク、電気自動車および他の産業用途でのシリコンカーバイドデバイスの使用へのスムーズな移行;幅広い市場でパフォーマンスを向上させるウルフスピードのシリコンカーバイドデバイス開発設計能力;ウルフスピードが競争力ある価格または許容可能なマージンで製品提供するに十分な低コスト生産をできないリスク;ウルフスピードの予想どおりにシリコンカーバイドの需要が増大しないリスク;新技術や競合製品の急速な開発により需要を損ない、またはウルフスピードの製品を時代遅れにする可能性;2022年6月26日に終了した年度のForm 10-Kに関する報告およびその後の提出物を含むウルフスピードの証券取引委員会への提出文書内で議論されているその他の要因。その他の製品および会社情報については、www.wolfspeed.comをご参照ください。

メディア

プレスリリース
画像

お問合せ

姫野 佐和 (Sawa HIMENO)

コーポレイト・コミュニケーション

JapanPresse.TKY@zf.com