ZFのCEO、ウォルフ＝ヘニング・シャイダーは、以下のように述べています。「ZFのスマート・バイ・ワイヤ・システムは、メカ的接続の時代を終わらせ、車両制御を新しい時代へ導きます。ZFのステア・バイ・ワイヤ技術は、自動緊急回避操作や非常に限られたスペースでの駐車といった、安全性と快適性両方の機能を実現します。さらに、設計とエンジニアリングに自由さが追加されることで、自動車およびトラックの完全自動運転実現の突破口となるのです」。

例えば、ZFのステア・バイ・ワイヤ・システムにより、シャトルやロボタクシーの完全自動車両制御が可能となります。また乗用車では、完全自動運転時の格納式ステアリング・ホイール、駐車や低速運転時のハンドル操作角を低減するアダプタブル・ステアリング制御、ステアリングコラムをなくすことによる衝突安全性の向上など、独自の機能も実現します。バイ・ワイヤは将来の電気自動車や自動運転車に非常に適した技術です。

ステア・バイ・ワイヤへの変革をリードするZF

ZFは先進ステア・バイ・ワイヤ・システムをメディアに初公開し、この技術を来年中に大手グローバル自動車メーカー向けに量産開始、市場投入することを発表しました。

さらにZFは、主要地域で量産向けステア・バイ・ワイヤ・システムの追加契約を獲得し、この技術分野のリーダーとしての地位を確立しています。 またZFは、主にワイヤ技術で制御される統合ブレーキ制御（IBC）システム製造の世界的リーダーでもあります。

ZFは、優れた製品群構築により、成長するバイ・ワイヤ・シャシ・システム分野での市場シェアをさらに拡大する絶好の機会にあり、2030年までにステア・バイ・ワイヤ市場での高シェアを期待しています。

シャイダーCEOは以下のように述べています。「ZFは、高度なサスペンション、ステアリング、およびブレーキのバイ・ワイヤ・システムを市場投入することで、クリーンかつ自動化されたモビリティの未来を精力的に創造します。これらのシステムには利点が多いため、今後より一般的なものになっていくでしょう。また、ZFのcubiXやビークル・モーション・ドメイン・コントローラーといったソフトウェアや高性能コンピューティング・プラットフォームはシステム全体を完成させ、新しいレベルのパフォーマンスを提供することができます。 これは、ZFがデジタル化と脱炭素化を開発の好機と捉え、テクノロジー企業に変貌した証でもあります」。

バイ・ワイヤの未来を牽引

ZFは物理的接続を必要としないあらゆる分野のバイ・ワイヤ開発および製造のリーダーです。

• 後輪操舵を含むステアリング・バイ・ワイヤ
• 統合ブレーキコントロール（IBC）のブレーキ・バイ・ワイヤ
• 電子制御アクティブサスペンション

これらのテクノロジーを組み合わせ、単独で使用するよりも優れた拡張機能を実現するシステムソリューションを提供します。 ここでは、ソフトウェアと組み合わせたE/Eアーキテクチャが重要な役割を果たします。バイ・ワイヤ・システムは、より高度な車両制御を可能にし、停止距離の短縮、操縦の自由度向上、高速での安定性向上、航続距離と効率の向上を実現します。

バイ・ワイヤ技術により、ステアリングアシストまたはブレーキトルクを調整して、ドライバーが期待するフィーリングを実現しながら、停止距離を短くするために瞬時に制動力を調整でき、ドライバーが行うよりも巧みに障害物を回避することができます。

ZFのブレーキ・バイ・ワイヤIBCシステムにより、電気自動車のバッテリーの再充電に役立つ回生ブレーキとエネルギー回収が可能となります。シャシとeDriveが協調することで、挙動制御向上、充電レンジの拡大を実現しながら、よりコンパクトなシステムを提供します。

本件に関するZFの日本でのお問い合わせ先：コーポレート・コミュニケーション 姫野佐和 JapanPresse.TKY@zf.com