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2022-07-19

ZF、「Next Generation Mobility(次世代モビリティ)」戦略でさらなるマイルストーンに到達

  • 統合の成功:商用車ソリューションズ事業部(CVS)は、立ち上げから6か月で革新的技術領域の大型注文を獲得
  • 変革の成功:乗用車向け量産ステア・バイ・ワイヤ・システムを実証し、受注を獲得。包括的「バイ・ワイヤ」ポートフォリオが完成
  • 革新の成功:トラック向け新世代電動ドライブとAIベースのデジタル・フリート・オーケストレーション・プラットフォームを世界初公開

ドイツ、イェファーセン発;新しい商用車ソリューションズ(CVS)事業部が、その立ち上げからわずか6か月で、新技術分野での大型受注を獲得したことは、お客様が当社の新しいポートフォリオを好意的に捉えているということを示しています。この好調な開発を追い風に、ZFは、IAAトランスポーテーション2022に先駆け、ドイツのイェファーセンにある最先端のテスト施設で、その革新的技術を発表します。これは、商用車業界最大のサプライヤーとして、トラックとトレーラーの安全性、効率性、持続可能性を次のレベルで達成する統合システムソリューションの幅広いポートフォリオ構築の成功を示すものでもあります。ZFは、「Next Generation Mobility」戦略をさらに進め、自動化や電動ドライブなどの開発では、車両セグメントを超えて技術やノウハウを往来させ、それぞれの利点を最大限活用するという独自の取り組みも行っています。

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ZF、「Next Generation Mobility(次世代モビリティ)」戦略でさらなるマイルストーンに到達

新しいステア・バイ・ワイヤ・システムで乗用車ポートフォリオが完成

ZFは、乗用車向けステア・バイ・ワイヤシステムを初めて実証し、その包括的な「バイ・ワイヤ」技術ポートフォリオで業界を主導しています。ZFは毎年開催されるグローバルテクノロジーイベントで、フロントアクスル向けの先進的なステア・バイ・ワイヤ・システムを発表しました。

ZFのCEO、ウォルフ=ヘニング・シャイダーは、以下のように述べています。「ZFの新しいフル電動ステアリング・システムには、最先端のバイ・ワイヤ技術が活用されています。当社は、激しい競争環境にあっても、包括的なポートフォリオにより、完全自動化されたバイ・ワイヤ車両制御を実現できる唯一無二のポジションを確立しているのです」。

また、シャイダーCEOは以下のように付け加えました。「ZFの各事業部は技術やノウハウを往来させ利点を最大限に活用しながら、密接に協力しています。ZFの新しいステア・バイ・ワイヤ技術は、乗用車の高度な自動化に向けた必須条件です。そしてこの技術は、『develop once, deploy anywhere(一度開発すればどこにでも展開できる)』という当社の哲学に忠実に、商用車の自動化にも適用されます」。

ステア・バイ・ワイヤ技術は、ドライバーの命令をすべて電気信号を介してステアリング・システムに伝達するため、ステアリング・ホイールとフロントアクスル間のメカ的なつながりが不要になります。今後、バイ・ワイヤ技術は上下、左右傾き、車両の前後、車両のすべての挙動制御に重要な役割を果たすことが期待されます。

将来的にも有効な技術であるバイワイヤ・アクチュエータ向けの新世代ソフトウェアは、無線(OTA)でいつでも更新することが可能です。 ZFは、この新しいステア・バイ・ワイヤシステムをお客様から複数受注しています。

商用車向け次世代eMobility

取締役会のメンバーとして、商用車ソリューションズ(CVS)およびインダストリアル・テクノロジー事業部、資材管理を担当するウィルヘルム・レームは次のように述べています。「自動化、コネクティッド、電動化に向けたトレンドに、自動車メーカーの開発コスト対策があります。ZFは、幅広い統合ソリューションで開発の労力を減らしながら、テクノロジーの最前線に立つ機会をお客様に提供できます」。

ワールドプレミアである「CeTrax2」は、ZFの大型商用車向け統合モジュール型電動ドライブラインです。 この新しいシステムは、優れたパワーウェイトレシオと高度に統合されたコンパクトな設計を特徴とします。そして、360 kWの高持続出力とパワーシフトによるギアチェンジ効率の向上を可能にします。また、アクチュエータのヘアピンデザイン、革新的冷却システム、シリコンカーバイド(SiC)ベースのインバーターといったZFの乗用車ノウハウを応用した先端技術も採用されています。 これは、来年、グローバル自動車メーカー向けに量産を開始します。

ZFは、トラックとトレーラー両方にインテリジェントなテクノロジーと制御システムをシームレスに組み合わせ、持続可能性に対して総体的にアプローチすることが可能です。またZFは、最新の安全と効率化技術を兼ね備えたイノベーショントラックとセミトレーラーを保有し、その総合的な車両アプローチで、業界の目標である「事故ゼロ」と次のレベルの効率性に向け重要な一歩を踏み出しています。

ZF SCALAR :車両運行管理者向けオーケストレーション・プラットフォーム

ZFは、ソフトウェア開発成功の証として、商用車フリート向けの新デジタル・ソリューション・プラットフォーム「ZF SCALAR」を世界初公開します。これにより効率的なサービスとしての輸送(TaaS)が可能になります。 またこれは、完全自動化されたAIベースのプランニング、ルーティング、およびディスパッチングソリューションです。 ZF SCALARは、商用車やサードパーティ・システムに搭載されている技術をAIと接続します。 このプラットフォームにより、車両運行管理者は運用効率、持続可能性、計画の信頼性、そして貨物と乗客の安全性を向上させることができます。 ZFは、SCALARが貨物および旅客輸送業界にとって不可欠なものとなることを期待しています。

自動化:End-to-End 自動化ソリューション

ZFは、部品製造から統合型自動化ソリューション提供へ。という会社の変革を強調し、オーケストレーション・ソリューションと次世代の「ADOPT(Autonomous Driving Open Platform Technology)」自動シャシ・コントロール・ソリューションを発表します。 これにより、end-to-endの完全自動化を実現することができます。ADOPT 2.0は、時速20kmまでの低速ヤード自動化アプリケーションに、ADOPT 3.0は、時速80kmまでのhub-to-hub高速道路アプリケーションにフォーカスします。

モビリティと輸送の未来を形成するZF

シャイダーCEOは以下のように述べています。「今回のグローバルテクノロジーイベントでは、ZFが課題に対応し、将来の可能性を最大限活用するのにどれほど適切な位置にいるかを改めて示すものになりました。ポートフォリオの多様化を推進、新しい市場への参入、テクノロジー浸透の促進、持続可能性戦略の追求により、ZFは、e-モビリティ、自動化、コネクティッド、ソフトウェア・デファインド・ビークル分野の最前線にいながら、大きな進歩を達成しているのです」。

本件に関するZFの日本のお問い合わせ先:コーポレート・コミュニケーション 姫野佐和(JapanPresse.TKY@zf.com)

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