2018-12-13

ZF、フォーミュラ E に新開発の電動パワートレインを供給

  • ZFは、新開発の電動パワートレインをヴェンチュリー・チームに供給
  • グループの技術力を結集し競争力のある高効率なシステムを開発
  • 5大陸12都市を転戦

2016年、ZF Friedrichshafen AG(以下、ZF)は「ヴェンチュリー・フォーミュラEチー ム」とテクニカルパートナシップを結び、「FIAフォーミュラE選手権」(以下、フォーミュ ラE)への参戦を開始しました。高性能ショックアブソーバーの供給から始まったこの パートナーシップは、昨シーズンにはマシンに搭載するトランスミッションの開発へと 発展。さらに本年12月15日にサウジアラビアで開幕した「シーズン5」では、同チー ムのマシンに新開発の電動モーター、トランスミッションとパワーエレクトロニクスで 構成するパワートレインが搭載されています。今シーズンからレース途中のマシン 乗り換えが無くなり、技術的にも競争の激化したフォーミュラEでの使用にあたり、 ZFのパワートレインは高効率、軽量、高性能の3点に重点を置いて開発されまし た。

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ZF、フォーミュラ E に新開発の電動パワートレインを供給

世界初の完全電動フォーミュラカーによるモータースポーツ・シリーズであるフォーミ ュラEは順調に成長を続け、世界的に注目を集めています。自動車メーカーも、アウ ディ、ジャガー、DS(プジョー・シトロエン・グループのプレミアムブランド)、マヒンドラ に加え、今シーズンからはBMWと日産もワークス参戦を開始しました。さらに来季 (シーズン6)からはメルセデスとポルシェのファクトリーチームも参戦予定です。

今シーズンから使用される「Gen2(=ジェン・ツー:第2世代)」のマシンは、モーター に供給可能なエネルギー量がほぼ倍増したバッテリーを搭載し、昨シーズンまで行 われた決勝レース途中でのマシン乗り換えが必要なくなりました。また、モーターの 最高出力も200kWから250kWに増え、最高速度が時速225kmから280kmにアップす るとともに、静止状態から2.8秒で時速100kmに達するなど大幅な性能向上が図られ ています。

ヴェンチュリー・チームでは、昨シーズンも活躍したエドアルド・モルタラ(スイス)と、 元フォーミュラ1(F1)ドライバーのフェリペ・マッサ(ブラジル)がZFのパワートレイン を搭載したマシンをドライブします。また、今シーズンデビューしたドイツの「HWAレ ースラボ」チームは、ヴェンチュリーのカスタマーチームとしてレース車両の供給を 受けて参戦します。従って、シーズン5ではZFのパワートレインを搭載した4台が、毎 戦フォーミュラEのスターティング・グリッドに並びます。

ZFグループ全体のノウハウが成功の鍵

ZFで、フォーミュラEの電動アクスル開発を担当するテクニカル・プロジェクト・マネー ジャー、トバイアス・ホフマンは以下の様に語っています。 「モータースポーツにおいては、ものすごい速さで技術開発が行われます。また、技 術規定に関する詳細が明確になる前に開発を進める必要があったため、突発的なレギュレーション変更などへの迅速な対応力も要求されました。そんな中、成功の 鍵はZFグループ全体でのプロジェクトへの取り組みです。Eモビリティ事業部を中心 に、特にZFレースエンジニアリング社とZFのアドバンスエンジニアリング部門がこの パワートレインの開発に大きな役割を果たしました。」

伝統的なノウハウと次世代のテクノロジーを融合

ヴェンチュリーが搭載するシステムは、モータースポーツ専用の電動パワートレイン としてZFが初めて開発したものです。量産用システムと比較すると非常に高性能で 高いトルクを有するフォーミュラEのパワートレインには、効率の良さも求められま す。そこで新しいパワートレインは、電動モーターとトランスミッションの作動時にお ける相互作用の最適化も念頭に開発されました。

つまりフォーミュラEでは出力上限が決められているため、パワーの効率的な伝達 が非常に重要です。「競争力向上のため、トランスミッション設計に大幅な変更を行 いました。今シーズン用のトランスミッションは、ZFとして初めてシングルギヤ(1速) を採用するとともに、ハウジングには軽量合金を使用しました。その結果、昨シーズ ン用と比較して40%近くの軽量化を実現するとともに、パワートレイン全体での効率 も向上しました」と、ホフマンは付け加えています。

インバーター(パワーエレクトロニクス)も、ZFとして初めて高性能シリコンカーバイ ド・モジュールを使用して開発されました。またケーシングは、全てカーボン繊維強 化プラスチック(CFRP)で作られています。コントロールソフトウェアは量産車用をベ ースに数年にわたるテストを繰り返し、モータースポーツ向けの最適化を施していま す。

ZFレースエンジニアリング社のノルベルト・オーデンダールCEOは、シーズン開幕に あたり以下の様に述べています。 「ショックアブソーバーやクラッチなど当社の伝統的な製品に加え、電動パワートレ インのレースへの投入を通して、モータースポーツおよび電動モビリティにおける、 特に過酷な環境下におけるZFの技術力を披露したいと考えています。そうした当社 の方針に、フォーミュラEはベストな舞台を提供してくれるでしょう。」

お問合せ

Moritz Nöding

Head of Motorsports Communications and Sponsoring

+49 9721 98 2141

moritz.noeding@zf.com