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2018-10-16

ZF、高度な乗員/車内検知のための 3D 車内観測システム を開発

  • 車内検知は、フロントおよびリアシートの乗員、物体の正確な検出と識別 に重要
  • 緊急時にドライバーが素早く車両をコントロールできるかどうかの判断な ど、高度な安全システムと自動運転機能を備えた車両に、リアルタイム の情報を提供
  • ドライバーの注意力低下を検知すると、車載システムが警告

ドイツ、フリードリヒスハーフェン/米国ミシガン州リボニア発;ゼット・エフ・フリー ドリヒスハーフェン社(以下、ZF)では、乗員の検知と識別が可能な 3D 車内観 測システム(IOS)を開発しています。このシステムは、乗員の体格や位置、姿 勢を認識し、ドライバーがステアリング・ホイールで車両を制御しているか、また は自動運転システムをモニターしている状態なのかを判断でき、高度な安全お よび自動運転機能に役立つ重要なデータを取得します。

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ZF、高度な乗員/車内検知のための 3D 車内観測システム を開発

ZF は、車外の環境を検知する前方物体認識カメラの生産で世界をリードする一 方、10 年以上前から車内観測カメラの開発も行ってきました。安全性の向上と 自動運転に対するニーズの高まりというトレンドを受け、車内カメラ技術への関 心が高まっています。ZF では、安全性や快適性の向上、自動運転といった多 様な目的に対応できる、3D カメラによる車内観測システムを開発しています。

最も重要な例としてあげられるのが、乗員の位置検知です。シートに設置された センサーはすでに、エアバッグやシートベルト・プリテンショナーを作動させるべ きかどうか、およびどの程度の力で拘束すべきかを判断するために使用されて います。3D IOS カメラは、乗員の体格および位置や姿勢(リクライニング時など の着座姿勢を含む)に関する情報をリアルタイムで検出し、シートセンサーから 得られた情報を補完します。すべての情報は、衝突前または衝突時において乗 員に加わるエネルギーの調整をサポートします。乗員や物体が座席に存在する かどうかを把握することは、乗員保護機能を作動させるべきか、あるいはどの 機能が適切かの判断に役立ちます。カメラは、乗員が適切にシートベルトを締 めているかを視覚的に確認することで、既存のシートベルト・バックル・センサー を補完し、リマインダーによってシートベルトを締めるよう促したり、状況によって は別の対応を指示したりできます。

乗員検出機能は、緊急事態を招きかねない、幼い子どもの車内放置防止にも 極めて有効です。IOS システムを調整することで子どもの存在を特定し、さまざ まな緊急対応機能を作動させることができます。たとえば、車両所有者の携帯 電話に自動で連絡したり、パワー・ウィンドウやサンルーフを開けて車内の温度 を下げたり、付近の人が手助けできるようクラクションや非常灯を作動させたり、子どもの救出を支援できる緊急サービス提供者や地元警察などを呼び出すこと も可能です。

車両に装備される自動機能が増えるなか、インテリジェントにネットワーク接続 された車内センサーは、ドライバーがステアリング・ホイールを握っているか、車 を適切に運転しているか、シートベルトを正しく使用し前方をきちんと見ている か、などを判断できます。このシステムはまた、ドライバーに自車が自動運転 モードにあることを知らせたり、潜在的な緊急状況が検出された場合にはアラー トを起動したりすることも可能にします。

パッシブ・セーフティ・システム事業部担当シニア・バイスプレジデントのノルベ ルト・カーゲラー(Norbert Kagerer)は、次のように述べています。「車内の視覚 的データは多くの点で、極めて有益なものになる可能性があります。当社の 3D 車内観測システムの開発は、安全性と利便性の強化につながるとともに、自動 運転機能の進化を後押しします。」

IOS システムは、2021 年末までの生産開始を予定しています。

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