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2021-09-01

「ビッグデータ」を備えたシャシ:新しいビジネスモデルとスマート・シャシ・コンポーネントによる透明性の向上

  • 革新的センサーモジュールで車高を検知することで、インテリジェントなシャシ・コンポーネントからの追加機能を可能
  • データセンサーは、車体の相対的動作を測定し、モビリティ関連の情報を記録
  • フリートビジネス、メンテナンスの事前通知、道路状況分析の効率を向上

ドイツ、フリードリヒスハーフェン発;次世代の車両はますます自動化され、より多くのパワフルなセンサーを必要とします。それゆえ収集するデータはより一層膨大になります。優れたアルゴリズムは、これらデータから情報を構築し、新しいビジネスモデルをつくり出すことさえ可能です。ゼット・エフ・フリードリヒスハーフェン社(以下、ZF)は、シャシおよびセンサー・テクノロジーに関する幅広いノウハウでこれを実現します。最新の例は、サスペンション・コントロール・アームと一体化された車高センサーで、その多様な機能とデータ収集能力は、本来の目的をはるかに超えるものです。

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「ビッグデータ」を備えたシャシ:新しいビジネスモデルとスマート・シャシ・コンポーネントによる透明性の向上

ZFのセンサーは、従来の車高センサーと比較して、自動車メーカーにすでにより多くのメリットを提供しています。ZFのセンサーは、車両のボディに個別に取り付けられるのではなく、シャシベアリングに一体化されています。この一体型センサーは、より堅牢で安価、かつ軽量で設置も容易です。さらに用途も広いのが特徴です。またZFのセンサーは、ダイナミック・ヘッドライトの範囲調整に加え、シャシ制御用のあらゆるセミアクティブおよびアクティブ・システムをサポートします。なお、最新世代のスマート・シャシ・コンポーネントの量産開始は2023年の予定です。

データビジネスの準備完了

ZFは、スマート・シャシ・コンポーネントの性能を大幅に拡大します。ZFのカー・シャシ・テクノロジー製品の責任者であるシュテファン・ライヒェルトは以下のように説明します。「当社の評価アルゴリズムは、センサーをインテリジェントなものにし、全く異なる領域でお客様に付加価値を提供します。センサーが収集するデータは、車両とその周辺および路面に関する追加情報も提供します。これらは、特に商用車のユーザーやフリート所有者に加え、道路インフラのメンテナンスにも価値があるものと言えます」。

メンテナンスの事前通知から道路状況の監視まで

ZFは、高度なデータ分析に必要なソフトウェアをすでに開発しています。たとえば、状態の悪い道路のメモリを備えたセンサーは、道路の欠陥がある場所をとらえます。そして、シャシを調整することでダメージを回避します。また、センサーは、車両自体の損傷が縁石と無意識に接触したことで引き起こされた可能性があるといった情報も提供します。これは、特に商用車の場合、コスト高につながるダウンタイムを防ぐのに役立ちます。センサーは、車両の負荷の違いも検出し、電子安全システムに関連する情報を検出することもできます。

また、ZFは将来、さらなるセンサー機能をスマート・シャシ・コンポーネントに統合します。たとえば、レンタカーのコンディションの文書化です。これは、将来、新しいモビリティの概念の下、ドライバー交代時に車両の状態チェックなしに、異なるユーザーが操作する車両が増える場合に重要になってきます。

このようなセンサーが十分に普及すれば、インフラにもメリットをもたらします。たとえば、分析されたデータは、道路や橋の状態についての情報を提供できます。このようにして、路面の亀裂やくぼみなどの弱点をはるかに迅速かつ効率的に検知することができます。

ライヒェルトは次のように結びます。「当社のスマート・シャシ・コンポーネントは、デジタル化されるモビリティの未来にとって重要です。私たちのテクノロジーにより、私たちはすでにNext Generation Mobility(次世代モビリティ)の基盤を築いているのです」。

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