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2021-04-13

自動運転機能:ZF、中国の自動車メーカーと4Dフルレンジ・レーダーの契約

  • ZF、中国で上海汽車集団(SAIC)用フルレンジ・レーダーを製造
  • 4次元の高解像度レーダーにより、高度な安全機能と自動運転機能を実現
  • 192チャネル:一般的な自動車用レーダーの16倍の解像度、350メートルの距離でシーンと物体を詳細に検出

ドイツ、フリードリヒスハーフェン発;ZFは中国の自動車メーカー、上海汽車集団(SAIC)とフルレンジ・レーダー技術に関する生産契約を結びました。ZFのフルレンジ・レーダーは、高さを含む4次元で車両の周囲を認識し、カメラやLiDARなどの光学センサーと同様の機能を実現します。これらの技術を組み合わせることで、高解像度レーダーは、部分自動運転から、レベル4を含む高度な自動運転機能に必要な安全性と信頼性を提供します。

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自動運転機能:ZF、中国の自動車メーカーと4Dフルレンジ・レーダーの契約

フルレンジ・レーダーは、距離、速度、水平角、仰角の4次元で高解像度の情報を提供します。仰角が追加されたことで、より高いレベルの交通状況の3Dイメージが生成でき、速度情報もより詳細になるため、高解像度での環境センシングが可能となります。このデータは、例えば、高速道路上の橋梁下の場合でも渋滞車両の終わりを早期に検出し、ブレーキをかけるのに役立ちます。さらに、道路の端を検出し、追越し可否の判断にも役立ちます。

フルレンジ・レーダーは、通常12チャネル(3つの送信機、4つの受信機)しかない中距離用レーダーに比べ、より高解像度での認識が可能です。ZFのフルレンジ・レーダーは、4つのモノリシック・マイクロ波集積回路(MMIC)チップを組み合わせることで、チャンネル数は16倍に増え、合計192チャネルが使用可能です。

ZFでエレクトロニクスおよびADAS事業部を担当するエグゼクティブバイスプレジデントのクリストフ・マーナットは次のように述べています。「ZFのフルレンジ・レーダーは、センシング技術が大きく前進したことを示しています。フルレンジ・レーダーは、物体やシーンの高解像度での認識と長距離の検出が可能です。これは、競争力のある価格で、自動運転レベル3/4向けの高い認識要件を満たすためのカギとなるものです。また、高度な運転支援やレベル2 +のアプリケーションの性能を大幅に向上させることもできます。」

フルレンジ・レーダーの高い情報密度により、非常に詳細な物体認識が可能になります。例えば、一般的な自動車用レーダーの場合、歩行者からのデータポイントが1つか2つであるのに対し、約10のデータポイントを受信し、各測定ポイントで測定対象の速度を記録するため、より正確な情報が得られます。 また、個人の手足の動きを認知できるため、歩行者が歩いている方向を認識するための用途も考えられます。

将来に向けたZFのフルレンジ・レーダー

ZFの包括的な自動運転向けセンサーセットへのこのフルレンジ・レーダーの追加は重要なものです。 ±60度の開口角で、都市での低速運転から田舎道や高速道路での運転まで、幅広い状況に対応できるよう設計されています。また、350メートルの距離での認識は、現在の最先端技術をはるかに上回るものです。これは、ZFの他のレーダーセンサーと共有されるかたちで、77ギガヘルツ帯域とファスト・ランプ周波数変調連続波(FMCW)を利用します。

ZFは2022年にSAICへのフルレンジ・レーダーの供給を開始します。

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