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2021-01-13

ZF、デジタル・マニュファクチャリング・プラットフォーム構築に向け、マイクロソフト、PwCドイツと提携

  • 各社の強みと経験を連携し、複雑な技術情報を価値あるビジネスへ
  • パイロットプラントはドイツ北部ディープホルツのZFの生産拠点

ドイツ、フリードリヒスハーフェン/ディープホルツ発; ZF、マイクロソフト、PwCドイツは、ZFのドイツ北部ディープホルツの生産拠点の各プロセスを共同で変革し、そこで得た識見をZF全体で活用します。このプロジェクトにより、ZFは変革に関わるコストを削減し、在庫管理を改善し、パフォーマンスと品質を向上させ、労働の効率を高めることができます。3社ともOpen Manufacturing Platform(OMP)のメンバーであるため、他の自動車業界のお客様も、ディープホルツの改善点からメリットを得ることができます。

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ZF、デジタル・マニュファクチャリング・プラットフォーム構築に向け、マイクロソフト、PwCドイツと提携

デジタルトランスフォーメーションは企業とその生産拠点を改革しています。製造業には、情報技術と運用技術の両方をシームレスに統合することが必要です。世界を牽引するプロフェッショナル・サービスの企業ネットワークのメンバーであるPwCドイツと、世界屈指のテクノロジー企業であるマイクロソフトとZFは、それぞれの強みと経験を融合し、複雑な技術情報を価値あるビジネスへと変換します。ドイツ北部ディープホルツのZFの生産拠点が、そのパイロットプロジェクトに選ばれました。ZFとPwCドイツは、Microsoft Azureを活用してプロセスとワークフローを変革し、ZFの将来のデジタル・マニュファクチャリング・プラットフォーム(DMP)を構築します。

デジタルソリューションで製造をより柔軟かつ効率的に

ZFのコーポレート生産管理の責任者であるガブリエル・ゴンザレス‐アロンソは次のように述べています。「世界は変化しており、製造業も同様です。この激動の時代に、製造業により高い柔軟性と効率性をもたらす新しいデジタルソリューションを実装することは、私たちにとって非常に重要でした。」これはZFのパラダイムシフトに他なりません。これまで、ソフトウェアは生産拠点ごとに導入され、個別のサーバーにインストールされていましたが、クラウドでのプラットフォーム作成へと進化しました。そして、Microsoft Azureを介して各生産拠点をそのプラットフォームに接続し、機能を展開します。この容易に拡張可能な拠点の枠を超えた統合により、ZFは各拠点のインフラに依存しなくなります。

PwCドイツのデジタル・オペレーション・パートナーであるマイケル・ブランズ(Michael Bruns)氏は次のように説明します。「ZFのディープホルツの生産拠点をさらにデジタル化するために、いくつかユースケースを追加した変換プログラムを実装します。これらはすべて、ZFのエンドツーエンドのスマートファクトリーへの変革に向けて統合されます。」

ユースケースには、第一に工場全体から機械レベルに至る生産パフォーマンスの透明性を高めることを目的とするもの、第二に生産フロー、生産計画の分析と予測、および品質に関するトレーサビリティに注力するもの、第三に設備監視と障害予測を通じてメンテナンス業務を強化することを目的とするものがあります。

これらを達成するため、ZFとPwC ドイツは、Microsoft AIを活用します。そして、計画の効率と有効性を高め、保守、修理、稼働(MRO)の資材管理を改善し、生産パフォーマンスを最適化する新たな見識を提示します。 PwCドイツのインダストリー4.0およびデジタルオペレーションのグローバルヘッドであるラインハルト・ガイスバウアー(Reinhard Geissbauer)氏は以下のように述べています。「私たちは、ZFにおける変革コストの削減、在庫管理、パフォーマンスおよび品質の改善、そして労働の効率化を支援します。」

業界全体に有益な提携

PwC ドイツにソフトウェアソリューションを提供しているマイクロソフトは、このプロジェクトは、ZFのようなすべての自動車関連サプライヤーのデジタル戦略に関連していると考えています。Microsoft Germanyのエリアバイスプレジデントであるマリアンヌ・ヤニク氏(Marianne Janik)は次のように述べています。 「私たちは、このプロジェクトをZFでのベストプラクティスにするだけでなく、デジタル化に取り組む他の自動車業界のお客様に向けて、業界全体にインスピレーションを与えることを目標にしています。世界中の製造部門がデジタルテクノロジーを活用した品質とプロセス最適化の推進に強い関心を寄せています。私たちは、このプロジェクトが真のベンチマークとして機能することを楽しみにしています。」。ビジネスとプロセスのノウハウ、テクノロジーの見識、AI機能を組み合わせることで、企業は一つのソースから生産現場のデジタル化に関するすべてを統合することができます。

スマートマニュファクチャリングでインダストリー4.0を現実のものに

3社は協力し、完全にネットワーク化された生産現場を次のレベルに引き上げます。スマートファクトリーは、迅速かつ確実に稼働するだけでなく、急な設計変更にも高いレベルで適応します。これにより、従業員の意欲が高まり、ビジネスが加速し、急成長へと導きます。

ZFの他の生産拠点がディープホルツのデジタル化とDMPの機能から得た識見からメリットを得るだけでなく、他の組織も同様にメリットを得ることができます。ZFの他の組織は、計画から実施まで、製造の参照モデルを改良し、メンテナンスコストを効果的に削減し、障害や不具合を予測し、そして原料調達を最適化する実証済みのソリューションを入手できます。

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