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2020-01-22

レベル2+とレベル4:ZF、CESで自動運転の普及に向けた進化を強調

  • 高級車並みの快適・安全機能を実現するレベル2+システムを、1,000米ドルを大きく下回る価格で提供
  • レベル4の完全自動運転システム用ECU開発に関する契約を、商用車メーカーと締結
  • マイクロソフト社との提携で、ソフトウェア・ソリューション・プロバイダーへの進化を加速

フリードリヒスハーフェン/ラスベガス発;運転の自動化と自動運転に関するテクノロジーは、交通の安全性、効率性と快適性の向上に重要です。市場ごとにニーズは異なりますが、乗用車向けにはレベル2+と呼ばれるインテリジェントなサポート機能が現状では最も高いポテンシャルを有しています。一方、レベル4以上の完全自動運転システムは、商用車および都市交通分野において普及していくことが考えられます。この傾向は、乗用車・商用車メーカーからのZFの受注状況からも明らかです。

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レベル2+とレベル4:ZF、CESで自動運転の普及に向けた進化を強調

ZFは、自動運転および運転機能の自動化に関して広範囲なアプリケーションをもっています。ZFのウォルフ-へニング・シャイダーCEOは米国ラスベガスで行なわれている世界最大の技術見本市「CES 2020」おいて、以下のように述べています;

「ZFは既に、性能レベルと価格の異なる幅広いシステムを乗用車、商用車、産業機器向けに提供しています。『ZF coASSIST』は、高級車並みの快適・安全機能を実現するレベル2+システムを安価なセグメントで実現することを可能にします」

ZF coASSISTの受注

ZFはアジアの大手自動車メーカーから、乗用車向けにレベル2+のエントリーレベルシステムである「ZF coASSIST」を受注しました。センサー技術、中央制御ユニットを含むシステムと関連ソフトウェアの開発を行い、2020年内に出荷を開始します。カメラ、レーダー、中央制御ユニットから構成される先進のセンサーセットが、ACC、信号認識、車線変更・維持支援、渋滞時サポートを可能にします。

「乗用車向けにはレベル2+に最も大きな普及のポテンシャルがあると考えています」とシャイダーCEOは語っています。レベル2+では、コントロールユニットが各種の支援機能を統合し、包括的でパワフル、かつインテリジェントな運転サポートを実現します。より進んだ各機能間の連携によって、それぞれの支援機能が独立して作動するシステムよりも、高度な快適性と安全性が提供できます。

高いレベルの自動運転機能における課題はコストですが、「ZF coASSIST」は1,000米ドルを下回る価格で提供される予定です。ZFでは、さらに高機能のレベル2+を可能にする「ZF coDRIVE」と「ZF coPILOT」も用意しています。

自律走行車両

「商用車においては、レベル4以上の完全自動運転システムに対する高いニーズを感じています」とシャイダーCEOは語っています。公共交通における自律走行車両の運用は法規制に左右されますが、商用車は既に限られた敷地内や専用車線内において高度に自動化されたモードでの運用が行われています。物流の集配拠点(デポ)や都市交通におけるドライバーレスの輸送が普及することは、システムにかかるコストが早期に償却されることにもつながります。

ZFは現在、「ZF ProAI」コンピューターを基にしたレベル4システム用のECU(電子制御ユニット)を、大手商用車メーカー向けに開発中です。市場への投入は、2024年から2025年を予定しています。

ZFはソフトウェア・ソリューション・プロバイダーに進化

ZFはまた、より迅速で包括的なソフトウェア開発をめざしています。マイクロソフト社との提携を通じ、ソフトウェア開発のスピードとクオリティを大手IT企業並みに引き上げる計画です。そうすることで、当社のグローバルなリソースをさらに効率的に活用し、お客さまのニーズに効果的に対応することが可能になります。この提携によって、マイクロソフト社のソフトウェア開発に関するノウハウ、Azureクラウドサービスやデベロッパーツールを活用することもできるようになります。ZFは自動車市場向けにこれまでの様なハードウェアだけでなく、ソフトウェア製品も供給するサプライヤーへと進化します。

「モビリティ業界では、引き続き大きな変革が進んで行きます。今後は、自動車用システムにおけるソフトウェアやソフトウェア関連サービスの果たす役割がますます高まっていくでしょう。お客さまに、そしてその先の消費者のみなさまに高い付加価値を提供する革新的な製品を開発するため、ZFも進化を続けます」と、シャイダーCEOは結んでいます。

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